「九州チーム含め総勢8台のTM Motoが出走!」全日本スーパーモト選手権シリーズ2024 第2戦HSR九州大会 レースレポートTM Moto Japan Supermotoがシリーズ参戦する「全日本スーパーモト選手権」。2024年も全7戦でレースレポートを掲載してまいります。>>第1戦レポート「SUGOでは珍しい快晴の開幕戦!抜きどころのダートセクションが運命の分かれ道」【全日本スーパーモト選手権とは】 国内最高峰のスーパーモト競技会。シーズンを通して日本各地の6ヶ所のサーキットを転戦し、全7大会のレース結果によって獲得するポイントの合計値で年間チャンピオンを決定します。各大会では予選の後、ヒート1、ヒート2と決勝戦が2回開催されるため、表彰式も2回開催されます。舗装路面のオンロード(ターマック)と未舗装のオフロード(土や砂の上)の両舞台を堪能できることや、選手との距離が近く、迫力あるレースを間近で見られることもスーパーモトの特徴のひとつ。TM Moto Japan Supermotoからは、新沼 伸介(#10)、広瀬 彰信(#21)が国内最高峰となる「S1 Proクラス」に、当社うえさか貿易の代表を務める梅田 祥太朗(#6)がS1 Proへの昇格をかけた「S1 OPENクラス」へシリーズ参戦いたします。また、同時併催されるMFJスーパーモト地方選手権「S1チャレンジ」シリーズにもTMライダーが参戦します。チーム一同、精一杯努力して参りますので、ご声援いただけましたら幸いです。全日本スーパーモト選手権シリーズ Rd.25月19日 熊本県HSR九州サーキットコース大きなテーブルトップが見所のHSR九州第2戦の舞台は、熊本のHSR九州。今大会も全長2,350mのスーパーモト用のコースが作られ、特設コースでの開催に。本コースの特徴は、コース幅が広い高速ターマックとダートセクションの大きなテーブルトップ。ジャンプは年間シリーズを通じた6会場で最も長く、飛びきれない選手もいるほどの大きさとなった。↑ダートセクションのジャンプの中で一番大きいビッグテーブルトップ。ここを飛びきれるかどうかで約0.5秒〜1秒以上のタイム差が生まれる。↑HSR九州のコースマップ。赤がターマック区間、青がダート区間。テクニカルな連続ジャンプセクションから大きなテーブルトップへと繋がるダート区間では、転倒などのミスも増えるため、順位の入れ替わりが激しいレース運びになることが多く、目が離せないレース展開が見込まれる。↑前日の練習走行前のコースウォーク。土質や地面の窪みなどを実際に見ながら、走るラインをシミュレーションする。↑ダート入り口のほぼ180度ターンする最初のヘアピンコーナー。スタート後にここで混雑が発生するため、いかにうまく切り抜けて前に出られるかが運命の分かれ道...!土曜の練習走行は快晴で、最高気温は31度まで上昇。日曜の決勝レースも朝一は曇りで肌寒かったものの、以降は快晴に。最高気温は28度まで上がり、路面はドライコンディションとなった。ダートセクションは散水された路面となる場面があり、ライダーにとってよりテクニックが求められる状況となった。↑土埃が舞うのを抑えるために散水され、若干マディ気味になったダート区間。ほとんどのライダーにとっては、嬉しくないコンディションである。過去最多!九州勢率いる8台のTMが参戦今大会は、福岡のTM販売店「D-GARAGE」率いる九州勢の出場もあり、総勢8台のTMが出走。D-GARAGEからは代表の緒方 大輔(#43)が全日本 S1 OPENクラスにSMX 450 ES Fi 4Tで、梅﨑 奈々(#72)がSMK 250 ES Fi 4TでS1チャレンジ S2クラスに参戦した。 ↑ 緒方 大輔(#43)↑梅﨑 奈々(#72)↑TM Moto Japan Supermotoからは、広瀬選手が怪我のため欠場のため6台が出場S1 Pro 予選前日練習の成果を発揮!ダート区間の改善でラップタイム1秒短縮予選は15分間のタイムアタック形式で行われた。第1戦終了時点でシリーズランキング3位となっていた長谷川 修大(#4)は、別レースと日程が重複したため、今大会を欠場。合計11台の出走となった。昨年度王者で、第1戦でも圧倒的な速さを見せた日浦 大治朗(#1)が1分14秒前半で順調にトップにつく。日浦と僅差で予選2位となったのは川島 颯太(#3)。さらに、今年からS2クラスより昇格した佐藤 瑞城(#20)が予選3位となった。新沼 伸介(#10)は、前日練習ではベストタイムが1分17秒前半であと一歩という結果となり、チームメンバーに走行動画を撮ってもらうことで他のライダーと自分の走りを比較し、改善点を模索することに。ダート区間の1つ目のジャンプからテーブルトップまでのストレート区間の速度がまだ上げられそうだと感じ、第2ジャンプの飛び方や着地から加速の仕方について周囲にアドバイスを受け実践したところ、予選のラップタイムは前日より約1秒短縮。1分16秒台をマークし予選結果は7位となった。↑1つ目のジャンプからビッグテーブルトップまでのストレート区間。S1 Pro ヒート1新沼、今シーズン初の入賞なるか!?S1 Proクラスのレースは10周で競われ、11台が出走。ヒート1では、4番グリットからスタートの小原(#2)が1コーナーでイン側を攻めトップに浮上。しかし直後に日浦(#1)が追い返し、日浦(#1)、小原(#2)、川島(#3)、佐藤(#20)の順となった。新沼(#10)は2列目イン側、7番手からのスタート。ダートの蹴り出しは前6台とほぼ同位だったが、予選5位の金子 和之(#5)がスタートで遅れ、予選6位の川上 祥史(#15)は1周目のダートセクションの混雑で転倒しその後ピットイン。これにより全10台となり、新沼(#10)は5番手に浮上。新沼の約1~2秒後ろに森田 直樹(#27)が迫る展開となった。2周目、日浦(#1)が変わらずリード。その後、小原(#2)、川島(#3)、佐藤(#20)は接近戦となり、ここから約3秒遅れて新沼が5番手、その背後に金子(#5)が順位を上げてくる。3周目には、ダートの出口で金子(#5)に迫られるも新沼(#10)はブロック。しかし裏ストレートに入る直前で抜かれてしまう。4周目以降、6番手争いを繰り広げる新沼(#10)と森田(#27)、その後ろには小鹿(#25)。7週目で森田(#27)が順位を落とし、新沼(#10)の後ろには小鹿(#25)が迫るが、ラストラップでは約2〜3秒のリードで6位フィニッシュ。今シーズン初の入賞となった。↑1つ目のジャンプを軽々と飛ぶ新沼(#10)S1 Pro ヒート2赤旗・レース中断からのスタート。波乱のレース展開。ヒート2スタート直後、3番グリットからスタートの川島(#3)がホールショットを奪う。↑白で統一したコーディネートにゼッケンの赤とEtheNのピンクゴーグルが映える川島選手(#3)新沼(#10)は6番グリッドからのスタート。レース1とは反対に、最も外側からのスタートとなった。ダートの侵入でイン側を攻めるが混雑などによりやや出遅れ、ダート終わりの時点では7番手に。1周目の後半、ターマックで日浦(#1)がスリップし転倒。後続に轢かれてしまいレッドフラッグでレースは中断となった。↑スタート直後のダートの入口の様子日浦(#1)不在のなか、10台で10周の設定はそのままにクイックリースタートでレースが再開された。5番手スタートの金子(#5)がダートセクションでエンストして大きく遅れ最後尾に、1周目は小原(#2)、川島(#3)、佐藤(#20)、川上(#15)、小鹿(#25)、森田(#27)のトップ6となった。レース開始から終盤にかけ、川島(#3)が僅差でトップの小原(#2)を追う。最終ラップの10周目も引き続き川島(#3)が小原(#2)を追うが、小原(#2)が逃げきり今季初優勝。川島(#3)が2位、佐藤(#20)は3位でS1 Proクラスになってからの初めての表彰台獲得となった。新沼(#10)は1周目のダート入り口で他車と接触し8番手に落ちるが、ダート出口で1台抜いて7位へ浮上。前の6番手のライダーと1秒ほどの差を詰めるべくプッシュし続けたが、なかなか差が縮まらず苦戦する。レース終盤、追い上げてきた金子(#5)と攻防の末、ひとつ順位を落とし8番手に。↑金子(#5)との攻防を繰り広げる新沼(#10)9周目に入り、前走者の森田(#27)に迫るが、ダートのターンの付近でエンストしてしまい8番手のままチェッカー。↑ダート1つめのコーナー。バンクを使用してのコーナリングで、直後にエンストを起こす選手もちらほら。ヒート1が6位、ヒート2が8位の総合7位という結果になった。新沼選手のコメント「開幕戦以降ダートのトレーニングを重点的に行った結果、九州では良いペースで走ることができました。しかし、今回は両ヒートとも入賞を目標としていたので、ヒート2での8位は残念な結果でした。今回のレースでダート出口のスリッピーな路面の処理が苦手なことに気づきました。次戦茂原は2か所のダートがあると思うので、しっかり加速できるような練習を重点的に行いたいと思います。次戦茂原まで1か月以上あるので、両ヒートとも入賞できる様、練習とトレーニングをしっかり行い準備を進めていきます。」S1 OPEN 予選得意のストレートで実力を発揮し、昇格へ一歩近づくか腰のヘルニアを抱えながらも、今シーズンでS1 Proへの昇格を目指す梅田 祥太朗(#6)。今回のレースではダート区間のジャンプを飛び、表彰台に乗ることを目標に挑む。ハイスピードコースは比較的得意とするものの、前日の練習走行でフロントの接地感に違和感と不安があり、サスペンションの調整をしてグリッド予選を迎えた。しかし、調整したフロントがなかなかしっくりこず、予選は15台中10位でチェッカーとなった。S1 OPEN ヒート1ダート区間で苦戦。追い上げを試みて苦手なジャンプも思い切ってトライS1 OPENクラスの決勝ヒート1は15台が出走し、8周を競う。1周目、スタート直後は順当に10番手を走るが、やはりフロントの違和感が拭えず、シケインとダートの出口で2回転倒してしまい最下位の15番手になってしまう。↑苦手意識のあったジャンプも、タイムを縮めるべく思い切って飛ぶ梅田(#6)。その後もなんとか諦めずにプッシュし続け前走者の河野 頌二郎(#38)に迫るが、惜しくも追いつかず15位でチェッカー。S1 OPEN ヒート2ヒート1の悔しさを胸にレースに挑む梅田は最後尾15番グリッドからのスタート。序盤は順調に順位を上げ10番手に躍り出る。しかしレース中盤で薄井 保彦(#9)を抜こうとトライすべく、前走車とラインの異なるマディな路面を選ぶもスリップダウン。これにより、14番手まで順位を落としてしまう。↑前を走る薄井(#9)、千葉(#10)を抜くべく、トライをする梅田。ジャンプの調子も良さそうだが、この後出口付近で転倒してしまう。終盤、なんとしてでも順位を上げたい梅田は、諦めずにプッシュし続け、前を走る山下 知晃(#26)、河野(#38)を追う。そのすぐ後ろには伊藤 和志(#45)が迫るが、持ちこたえ14番手を死守。その後、裏スレート手前のコーナーで山下(#26)を抜き13番手になった。終盤、河野(#38)の後ろについて走っていたが、ダート出口で並ぶことができ、河野がコースを外れるミスがきっかけで前に出ることに成功。12番手に浮上し、そのままチェッカーとなった。15番グリットからのスタートや途中に転倒もあったが、諦めずにプッシュし続け少しでも上の順位を目指した結果12位でフィニッシュ。ヒート1が15位、ヒート2が12位の総合12位という結果になった。↑ダート明けで河野(#38)の前に出る梅田(#6)梅田選手のコメント前日走行からタイムが出せずに乗り方やセッティングと迷走した九州ラウンドになってしまいました。二日間で4回も転倒したのは人生初ですね。笑茂原まで練習できる時間があまりないのですが、周囲の助けを借りて復調したいと思います。引き続き、TMチームの応援を宜しくお願いします!HSR九州 レース会場の様子第2戦HSR九州ではパドックではなく、ピット2区画分を使用して広々とした空間でマシンのメンテナンスをしました!↑ピットには合計6台のTMが。かっこよさが際立ちます✨↑ライダー達のつなぎがピットに並んだレースならではの光景も↑自分のマシンをメンテナンスする#10 新沼選手レース開始直前のスターティンググリッドの様子。選手を日差しから守り少しでも体力の温存を促すために傘を差したり、少しでも路面とのグリップを良くするためにタイヤにウォーマーを巻いたりと、スタートの1分前までライダーを全力でサポートします。↑スタート前は緊張感はありつつも、和気藹々な雰囲気も見られスーパーモトならではの光景。↑#10 新沼選手からアドバイスをもらう、S1チャレンジにTMで出場する#96 福地選手前日走行後には、D-GARAGEの展示車両も合わせて総勢10台のTMで記念撮影をしました!↑こんなに沢山のTMが並ぶのは圧巻の光景でした😳チャレンジクラスも奮闘!今大会ではS1チャレンジシリーズに5名のTMライダーが参戦!チャレンジクラスS1 OPENに出場するTMライダーの #96 福地選手は、レース1で3位に入賞しました!★S1チャレンジ S1 OPENクラス #96 福地 康祐★S1チャレンジ S1 OPENクラス #77 米窪 泰志★S1チャレンジ S2クラス #6 平木 良隆★S1チャレンジ S2クラス #33 幸田 桃香★S1チャレンジ S2クラス #72 梅﨑 奈々以降のラウンドも、引き続き参戦するライダーもいますのでチャレンジクラスの応援もよろしくお願いいたします!【2024 全日本スーパーモト スケジュール】第1戦 04/13-04/14 スポーツランドSUGO国際西コース(宮城)第2戦 05/18-05/19 HSR九州(熊本)第3戦 06/29-06/30 茂原ツインサーキット(千葉)第4戦 07/13-07/14 名阪スポーツランド(奈良)第5戦 09/21-09/22 神戸スポーツサーキット(兵庫)第6戦 10/12-10/13 名阪スポーツランド(奈良)第7戦 11/09-11/10 美浜サーキット(愛知)【Youtubeにてレース動画を公開中】ウブリアーキチャンネル→第2戦 HSR九州動画【本件に関するお問い合わせ】株式会社うえさか貿易PR担当 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