「SUGOでは珍しい快晴の開幕戦!抜きどころのダートセクションが運命の分かれ道」全日本スーパーモト選手権シリーズ2024 第1戦SUGO大会 レースレポートついに、全日本スーパーモト選手権が開幕!🌞本年も「TM Moto Japan Supermoto」としてTMライダーが参戦いたします。全戦でレースレポートを掲載してまいりますので、応援よろしくお願いいたします!【全日本スーパーモト選手権とは】 国内最高峰のスーパーモト競技会。シーズンを通して日本各地の6ヶ所のサーキットを転戦し、全7大会のレース結果によって獲得するポイントの合計値で年間チャンピオンを決定します。各大会では予選の後、ヒート1、ヒート2と決勝戦が2回開催されるため、表彰式も2回開催されます。舗装路面のオンロード(ターマック)と未舗装のオフロード(土や砂の上)の両舞台を堪能できることや、選手との距離が近く、迫力あるレースを間近で見られることもスーパーモトの特徴のひとつ。TM Moto Japan Supermotoからは、新沼 伸介(#10)、広瀬 彰信(#21)が国内最高峰となる「S1 Proクラス」に、当社うえさか貿易の代表を務める梅田 祥太朗(#6)がS1 Proへの昇格をかけた「S1 OPENクラス」へシリーズ参戦いたします。また、同時併催されるMFJスーパーモト地方選手権「S1チャレンジ」シリーズにもTMライダーが参戦します。チーム一同、精一杯努力して参りますので、ご声援いただけましたら幸いです。全日本スーパーモト選手権シリーズ Rd.14月14日 宮城県スポーツランドSUGO国際西コースS1 Proを戦う、新沼昨シーズンの全日本スーパーモト選手権は、再び日浦 大治朗が王座へ返り咲いた。モトクロス出身の小原 堅斗、川島 颯太が2位、3位とつづき、以降は4位長谷川 修大、5位金子 和之、6位吉田 雄一と5年以上プロで戦うベテラン勢が続く結果となった。今シーズンのTM Moto Japan Supermotoは、新沼 伸介(#10)を筆頭に表彰台を狙いにいく。(広瀬は昨シーズンの怪我の療養中のため、途中から参戦予定)TM Moto Japan Supermotoチームが駆るマシンはTM Moto「SMK 450 ES Fi 4T」。スーパーモト専用のマシンとしてメーカーがリリースしているマシンで、ホイールやエンジン、フレームに至るまでスーパーモトのために設計され、選手権を戦うライダーが乗ることを前提にしており、そのコーナリング性能とマシンパワーは随一のポテンシャルを秘めている。S1 Pro予選リニューアルした最高の路面で幕を開ける!開幕の舞台は、国際公認格式のカートコースであるスポーツランドSUGOの国際西コース。最大直線長106mのホームストレートを有する本コースでは、最終コーナー、第1コーナーと続くハイスピードなコーナリングセクション、2か所のジャンプセクションがありながらも比較的フラットでスピード感よく駆け抜けるダートセクションが見どころとなった。↑スーパーモト特設 コース図。↑意外と高さがあり、傾斜が急なバンク。😲↑このバンクを使ってバイクの方向を変えながら走る。時節柄、例年は雨天に見舞われることの多いSUGO大会だが、本年は気温20℃を超える快晴。昨年冬よりコースの再舗装が行われグリップもあがり、ライダーにとって走っていて非常に気持ちの良いコンディションとなった。15分間のタイムアタック形式でおこなわれたグリッド予選は、TM Motoライダーの金児 伸二(#7)が前日練習の転倒による負傷によりリタイヤとなり、全11台が出場。日浦 大治朗(#1)が順調に最速のラップタイム46.426をたたき出し、続く同チームの長谷川 修大(#4)が2位、S2クラスから昇格となった佐藤 瑞城(#20)が3位、Kawasakiのマシンへ乗り換えた小原 堅斗(#2)が4位と続いた。予選1~4位のいずれも46秒台という僅差の戦いとなった。↑予選1位通過の日浦。新沼は、事前練習で好調なタイムをたたき出していたため、予選で6番手以内へ入ることを目標にしていた。ところが、ウォームアップを終えてアタックを開始したところ最終コーナーでフロントタイヤが大きく滑りあわや転倒という状況に。その後もなかなかフロントのコントロールがつかず、終了直前に48.692のベストラップを出したものの9番手となった。↑予選9番手新沼。トレードカラーの黄色が目印!🌟S1 Pro ヒート1追い抜きどころのダートセクション。ギリギリのせめぎ合いが戦況に変化をもたらす。決勝のレースは、ヒート1、2ともに15周で競われた。スーパーモト選手権では、3台ずつ列に並ぶグリッドスタート。↑スーパーモトのレースでは、通常横に3台ずつ車体を整列させてからスタートする。他のライダーよりも前からスタートすることが有利であるため、この位置を予選で決定しており、この際に決められた順位を「グリッド」と呼ぶ。↑グリッドでスタートを待つ様子 Photo by @murata_ttr125予選1番手でポールポジションを獲得した日浦(#1)が順調にホールショット。2番手には、日浦と同じTeam S.T.Fの長谷川(#4)、3番手は順位をひとつあげた小原(#2)と続いた。↑オープニングラップ、ダート前のターマックにて。小原、金子、新沼と続く。ダートへ侵入したところで、4番手を走行していた佐藤(#20)と、6番手の新沼(#10)が転倒。これにより、先頭から、日浦(#1)、長谷川(#4)、小原(#2)、金子(#5)、川島(#3)、内山 瑛須(#18)、川上 祥史(#15)、佐々木 啓之(#13)の順となった。↑モトクロス出身の川島。EtheNのゴーグル、Circuit Equipmentのハンドガード「P4」、バーパッド「I.11」など、ホワイトに統一した装いが映える👀✨その後も、ダートセクションでは、2周目に川島(#3)がエンスト、14周目に7番手を走行していた川上(#15)が転倒するなど、トラブルが相次いだ。レース中盤には、今年からS1 OPENからS1 Proへ昇格した内山 瑛須(#18)、S2クラスから昇格した佐藤(#20)が川上(#15)と6番手を争うなど、新メンバーの白熱した戦いも見られた。↑前から順に、内山、川上、佐藤の三つ巴の戦い。最終的に、ベストラップ46.730をたたき出し、最初から最後まで圧巻の走りを見せた日浦(#1)が1位でチェッカー。↑ガッツポーズを決める日浦。以降は長谷川(#4)、小原(#2)、金子(#5)、川島(#3)、内山(#18)の順にゴールとなった。新沼(#10)は、予選でフロントに違和感が強かったため、フロントフォークのセッティングを変更してヒート1へ臨んだ。↑スタート前グリッドの新沼。緊張の高まる瞬間…!スタートのクラッチミートはまずまずで、1コーナーまでに2台を抜いた。↑スタートの姿勢。アクセルをあけたときにフロントタイヤが浮かないよう、荷重を前にかける。3コーナー進入でさらにもう1台を抜き、6番手で周囲のライダーと密着状態でダートへ進入。↑6番手でダートに侵入する新沼。しかし、最初のターンのブレーキングでフロントを滑らせて転倒してしまう。↑フロントが滑り、転倒してしまう新沼。すぐに車両を起こして再スタートするも最下位まで転落。↑再スタートをきる新沼。あきらめずに全力を尽くす。予選での違和感も解消されていたため、最後まであきらめず全力でプッシュし続けた結果、最終的に9位まで順位を回復した。↑9位でチェッカーS1 Pro ヒート2大金と新沼が、数周にわたり白熱した攻防を繰り広げる。新沼は、ヒート1と同じ9番グリッドからのスタート。スタートの蹴り出しは少し鈍かったものの、3コーナーまでに2台を追い抜き7番手に浮上。オープニングラップ(1周目)は日浦(#1)、小原(#2)、川島(#3)、金子(#5)、長谷川(#4)、佐藤(#20)、新沼(#10)と続いた。↑オープニングラップのダート侵入前。順調なすべりだしとなった新沼。5周目、川島(#3)と長谷川(#4)がダートで接触。川島(#3)は転倒し、長谷川(#4)もコースアウト。これにより、先頭を走る日浦(#1)、2番手の小原(#2)はリードを広げ、新沼(#10)は6番手に繰り上がる。直後を走る昨年度のS2 クラス王者の大金 歩夢(#19)とは僅差で攻防を繰り広げる。↑大金と新沼の攻防戦が数周にわたって繰り広げられる。しかし、ついに9周目のダートで大金(#19)に抜かれ7番手に順位を落とす。その後、11周目には最後尾まで順位を落とした川島(#3)が圧巻の走りを見せ、ついに7番手の新沼(#10)を追い抜く。13周目、大金(#19)がダートでの転倒によりリタイヤ。新沼は7番手でチェッカーとなった。「ヒート1は9位、ヒート2は7位、総合7位で開幕戦を終えました。オフシーズンのトレーニングの成果により、ターマックは明らかにレベルアップを果たせたと思いますが、ダート区間はまだ納得のいく走りが出来ませんでした。次戦の九州ラウンドまでに、モトクロッサーではなくモタード車両でダートを走る時間を多く取り、苦手意識を消して臨みたいと思います」S1 OPEN 予選本大会最多の19台が出走。タイミングを見極めてタイムをたたき出す。15分間のタイムアタック形式で競われる全日本S1 OPENクラスの予選は、SUGO大会で最多となる全19台が出走となった。走行台数が多いと、クリアラップ(他ライダーの影響を受けることなく走りきれる周回)がとりづらくなる。さらに、開幕戦では、昇格者を迎え新たな顔ぶれでのレースとなるため、誰がどのような走りを見せるのか、どのくらいのタイムをたたき出すのか予想がつかず、自らの走りに集中しながらも、他ライダーの様子をみながら、プッシュするタイミングを見極めた走行が求められる。数周のウォームアップが終わった梅田は、16番手。そこからギアをあげていこうとしたところ、ダートで正面から転倒してしまう。↑転倒の瞬間。着地で右手親指が地面に刺さってしまう。また年明けに2度手術を受けた腰にもダメージを受ける。転倒時に右手の親指を負傷してしまい、痛みと指が曲がらない影響でアクセルをあけきることができず、残り時間半分をきったところでは16番手。最後の周回で50.308を出し、挽回。順位を大きくあげて8番手となった。S1 OPEN ヒート1赤旗2回のイレギュラーレース。S1 OPENクラスは、予選に引き続き19台が出走し、12周で競われる。ところが、ウォームアップラップ(レース直前の1周の準備走行)開始直後のホームストレートで藤本 賢人(#39)と浅井 大喬(#33)の接触転倒が発生。レッドフラッグで一時中断となる。浅井(#33)はバイクの故障によりDNSとなり、計18名にて、クイックリースタート(コースイン→ウォームアップラップ→レース開始)の仕切り直しとなった。↑レース開始直前。Photo by @murata_ttr1258番手スタートの梅田。ダート侵入までに川崎 雄大(#14)を抜いて7番手に順位を上げ、前の水野 彰久 (#8)を追う。↑水野を追う梅田。オープニングラップから5周目まで攻防が繰り広げられる。5周目のダートに入り、転倒した前走者に戸惑ったところを川崎(#14)に抜かれ8番手。9周目、ダートで大野 雅樹(#11)に抜かれ9番手に。11周目に入る直前、最終コーナー立ち上がりで佐々木 徹(#12)がスリップダウンしクラッシュ。赤旗提示でレース中断となったが、10周終了時点の順位でそのままレース成立となった。梅田は9位。↑9位となった梅田。レース2まで走りきるために、無茶をせず淡々と走るという意識で完走。S1 OPEN ヒート29番手スタートから追い上げ、表彰台をつかみ取る時刻は14:55、夕日で視界も段々と悪くなり、ターマック路面もこれまでの走行により砂を巻き上げ、ダートはこれまでのレースでコンディンションが刻々と変化する。ヒート1とは異なるテクニックやアプローチが必要となる。↑EtheNのゴーグルに調光レンズを装着して挑む梅田。天候の変化に伴い、レンズの透明度が変化するレンズで、まぶしい時間帯のレースに重宝する。ヒート2は、17台が出走。ヒート1の順位にグリッドに並ぶため、梅田は9番手スタート。1周目、並列になりながらダートへ侵入。6番手に食い込み、前の佐々木(#12)を追う。↑前走者の佐々木を追う梅田。3周目、3番手を走行する田淵智之がダートで転倒し、順位が繰り上がる。4周目のダートでは、吉田 隆幸(#21)をパスして4番手に。以降、前走者の佐々木(#12)と3番手争いを繰り広げる。そして8周目、最終コーナーの立ち上がりで早めにアクセルを開けることで、1コーナーで3番手に躍り出る。最終ラップは2位を走る勝谷 仁(#40)を追い上げ、直後まで迫ったものの、そのまま3番手でチェッカー。親指の負傷と、椎間板ヘルニアの痛みを抱えながらも表彰台を勝ち取った。↑ゴール後、互いの健闘を称え合う佐々木と梅田。レース中はバチバチのライバルでも、レース後は和気あいあいとした雰囲気なのもモタードレースの素敵なところ。↑左から2位の勝谷、1位の野田、3位の梅田。表彰式にてシャンパンファイト Photo by @murata_ttr125↑Photo by @murata_ttr125「昨年の最終戦で総合3位になり、良い流れになると思っていた中で、昨年12月にヘルニアを発症してかなり落ち込んでいました。一方でスポンサー様を始め応援してくださる皆様にいいレースを観て貰いたい、という気持ちがこの結果に繋がったと思っています。親指の痛みを忘れるためにロキソニンを沢山飲んで走った結果、腰の痛みに気づかないという痛恨のミスにより現在再び歩行困難な時期を過ごしています。笑HSRまでに治していいレースをしたいです」レース会場の様子👀会場内の生中継放送では、解説者に昨年のS1 PROクラス シリーズ6位となった吉田 雄一さんを迎え、ライダー目線ならではのコメントが盛りだくさん!SUGOならではの勝負所やせめぎ合いの裏側を知ることができ、レースの楽しみ方の幅が広がりました♪TMチームのパドックでは、例年通り冷たいアイスコーヒーをお配りしています☕また、今年から来場者の皆さんにレースを楽しんでいただけるよう、レースガイドとタイムスケジュール、エントリーリストの配布もはじめました!次戦以降もレースを楽しんでいただけるように工夫をしてまりいますので、ぜひ遊びにいらしてください♪チャレンジクラスも奮闘!S1 チャレンジシリーズでも、TMライダーが奮闘しています!応援よろしくお願いします!★S1チャレンジ S1OPENクラス #96 福地 康祐★S1チャレンジ S2クラス #33 幸田 桃香(ライモモ) ※排気量クラスが異なるため、SMK 250 ES Fi 4Tで出場【2024 全日本スーパーモト スケジュール】第1戦 04/13-04/14 スポーツランドSUGO国際西コース(宮城)第2戦 05/18-05/19 HSR九州(熊本)第3戦 06/29-06/30 茂原ツインサーキット(千葉)第4戦 07/13-07/14 名阪スポーツランド(奈良)第5戦 09/21-09/22 神戸スポーツサーキット(兵庫)第6戦 10/12-10/13 名阪スポーツランド(奈良)第7戦 11/09-11/10 美浜サーキット(愛知)【Youtubeにてレース動画を公開中】ウブリアーキチャンネル【本件に関するお問い合わせ】株式会社うえさか貿易PR担当 info@tmracing.jp